こんにちは、村岡です。イチョウが色づく季節になりました。落ち葉とともに落ちている銀杏は臭いので敬遠しがちですが、ちょっと手間をかければおいしく頂くことができます。自分で拾って、秋の味覚を味わいませんか。
イチョウは1億5000万年も前からある植物で「生きた化石」と呼ばれています。中国が原産で、日本には鎌倉時代に伝わったといわれています。
イチョウの木には雄木と雌木があり、銀杏は雌木にしかなりません。銀杏の実は黄色く柔らかい果肉の中に白く固い殻の種があり、その中にある胚乳が普段食べている銀杏です。
主成分は糖質で、たんぱく質、ビタミン類、カリウムも含まれています。古くから漢方薬として利用され、喘息や咳止め、夜尿症、滋養強壮に効果があるといわれています。
銀杏を拾うときには、素手で触るとかぶれることがあるので、必ずゴム手袋をするか割り箸等で拾いましょう。拾ってきたら、たっぷり水を入れたバケツに銀杏を沈め水中で果肉を取り除いて、殻の付いた実を取り出します。または土に10日くらい埋めて果肉を腐らせてから水洗いをすると、より簡単に果肉が取り除けます。実はザルなどに広げ、1週間ほどよく乾かしましょう。
そうして、いよいよ食べる時には、殻ごとほんのり色がつくくらい炒り、ペンチを使って殻を割って中の実を取り出します。薄皮を取るには、沸騰したお湯の中に実を入れ、ゆでながら玉じゃくしの背で転がすようにすると剥けやすくなります。 |
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銀杏を簡単に炒る方法 |
銀杏と塩少々を茶封筒に入れて口を数回折り曲げ、電子レンジに1〜2分かけます。封筒の中で銀杏がはじける音がしたらOK。一度にたくさん入れすぎないようにして、封筒は毎回新しいものに取り替えましょう。 |
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食べすぎに注意! |
銀杏は食べ過ぎると中毒を起こし、痙攣や嘔吐、めまいなどの症状が出ることがあります。解毒能力の低い乳幼児には食べさせないようにし、大人でも一度に食べるのは10粒程度にしておきましょう。 |
そそうそう、先月蒔いたソバは順調に育っています。
それではまた。 |
村岡 括矢 |