いよいよ平成30年がスタートします。「平成」という元号は、中国の史記に記された「内平かに外成る」、書経の「地平かに天成る」からとられたもので、“国の内外、天地ともに平和が達成される”という意味を持っています。
さて、今年は平和の祭典4年に一度の冬季オリンピックです。
2月9日から韓国の平昌(ピョンチャン)で開催され、90ヶ国以上が参加予定、7競技102種目が競われます。スキージャンプ、フィギュアスケート、スピードスケートと魅力的な種目も多いですが、ソリ競技にも注目してみませんか? |
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●ボブスレー
新幹線のような箱型ソリで氷の張ったコースを滑走します。男子二人乗り・四人乗り、女子二人乗りの3種目があります。
約200kgもある重たいソリを選手たちはリズムに合わせて押し、先頭から順に素早く乗り込みます。ソリ競技で唯一操縦のハンドルがあり、130〜140km/hの速度が出るので「氷上のF1」とも言われます。高速度なのでゴールラインを超えると登り坂になり自然に減速されて止まります。
●リュージュ
フランス語で木ゾリを意味します。男女ともに一人乗りと二人乗りの2種目ずつ、合計4種目です。
ソリに座った姿勢から乗り、前後に反動をつけながらスタートし仰向けに寝た状態で滑走します。選手の手袋の先端にはスパイクが付いていて氷を叩いて加速し150km/h出ることもあります。ソリは選手の体格に合わせて作成します。 |
●スケルトン
ソリに使われている鉄がまるで骨のようなのでスケルトンと呼ばれています。
男子一人乗り、女子一人乗りの2種目です。簡易的なソリで1300m〜1500mのコースを滑走します。
手でソリを押しながら走り始め、うつ伏せに寝た状態で頭から滑走して膝と肩を使ってソリをしならせながら操縦してタイムを競います。顔と氷の距離がわずか十数センチと近く、体感速度は通常の何倍にもなります。
どのソリ競技もスピードが早く、スリル満点なのが見どころです。目の前を一瞬で通り過ぎていく姿は爽快で気持ちが良さそうです。
昨今は内外の情勢に不安を抱くことも少なくありませんが、この節目の年が本来の“平成”となるよう、また、みなさまの日常がおだやかで平和であるよう願う 村岡でした。 |
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