ところで、130年前っていったいどんな時代だったんだろう? というわけで年表を調べてみました。2006年−130年=1876年(明治九年) この頃ってまさに明治維新まっただ中の時代で、この年に廃刀令が交付され、 江戸幕府を支えてきた武士たちが刀を持つことを禁止されたんですね。 そして、翌年西郷隆盛を中心とした西南戦争がぼっ発し、 東京大学も設立されています。 そんな歴史の大変革期に村上様の家は誕生したんですねー。 明治⇒大正⇒昭和⇒平成と、それぞれの時代にわたって風雪に耐え、数世代もの家族とともに歩んできた家。歴史を感じるとともに、とても感慨深いものがありますね。 それでは、インタビュースタートです。
そして、いつのまにか朝井さんには「天井にねずみがいるので、なんとかしてー」などと、家のことで困ったことも何でも気軽に相談できるようになり、もうその時には他社でお願いするなんてことは思いもしなかったですね。(笑)
朝井: 初めてお出会いして、築130年の家を見たときは正直感動しました。この家をリフォームさせていただけることを光栄に思うとともに、何とか期待に応えなければと自分なりにはすごくプレッシャーを感じましたねー。でもお母さん(いつのまにか奥様のことをこう呼んでいます)がすごく物知りで、築130年の旧家にまつわるいろいろなお話を聴くのがすごく楽しみでもありました。
朝井: とにかく、いたるところに明かりを取るように工夫しました。梁もそのままにす ることで、お部屋のワンポイントとなりとても格好よくなったと思います。天井はフラットにせず、あえて建物の形をそのまま利用してみました。昔ながらの玄関戸をとてもお気に入りでしたので、古い玄関度と新しいものを両方使えるようにもしています。
真鍋さんはものすごく研究熱心な大工さんで、家づくりに関する本もたくさん読んでおられ、私にも「家づくり」のいろいろなことを教えてくださいました。しかも、玄関の入り口の土間のところは「赤土とマサ土のたたき仕上げ」といってものすごく手がこんだ作業をして下さいました。この玄関の入り口は私のお気に入りの場所になっています。そんなわけで、朝井さん、七福建設のみなさん、これからも末永くよろしくお願いしますね!
朝井: こちらこそ、これからも困ったことがありましたらお気軽に声をかけて下さいね。 お母さん!今日はお忙しいところどうもありがとうございました。