子ども部屋の収納計画は、ある程度融通が利くようにしておきたいものです。成長に合わせて収納スペースを増やしていく方法の一つが“継ぎ足し”可能なアイテムの利用です。 たとえば、ユニット(組み合わせ)式の収納家具やボックス。収納場所が足りなくなったらユニットを継ぎ足すだけで新たなスペースを確保できますし、継ぎ足し方法も簡単です。 また、造り付けの家具と違って建物と一体化していないので、移動や組み替えも自由。部屋の模様替えにもフレキシブルに対応できます。 さらに、大きめの収納ユニットが複数あれば、間仕切りも兼ねた収納スペースを作り出せます。子どもが成長したら共同の子ども部屋をユニットで仕切り、それぞれに個室を与えることも可能ですね。
新築の家に書斎を作りたい――。とくに旦那さんは書斎を望む人が多いようですが、スペースの関係上なかなか難しいものです。書斎がほしい理由の一つは本の収納でしょうから、一括収納だけにこだわらず分散収納も検討してみてはいかがでしょう。たとえばリビング収納の一部を利用して本棚にしたり、廊下・階段の踊り場や壁面を利用する方法です。日常の動線スペースに本棚があると、読みたい本を見つけやすい、整理整頓に気を配れるといった利点があります。 ただし、日常的に行き来する場所なので、地震などによる転倒を防ぐ意味で「作りつけ」が無難です。また、廊下の場合は通行の妨げにならない「壁厚利用タイプ」にし、文庫本専用の書棚にするといいでしょう。
玄関はスッキリさせておきたい――。そう考える奥様は多いようですが、玄関には置きたい物がたくさんありますね。家族の靴や傘はもちろん、ゴルフバックや釣り道具、コート掛けや帽子を置くスペースもあれば便利ですし、灯油も収納できればさらに良しです。しかし、それだけの収納スペースを確保するのは簡単ではありません。 そこで一つの方法として、玄関に収納室を作ってみてはいかがでしょう。玄関面積に余裕があればウオークインタイプの収納室を。玄関ホールに階段があれば、階段下を利用する手もあります。下駄箱も、天井の高さまで目一杯利用すれば収納量が増えます。外に物置を設置する方法もありますが、盗難などのリスクを考えると屋内のほうが安心でしょう。
誰でもいずれは年をとります。いつまでも安心して暮らすには、安全を考慮した家づくりが重要になってくるでしょう。たとえば、こんな工夫が将来の安全な暮らしにつながります。
すでに高齢のご家族がいる場合、高齢者の部屋やお風呂には、あらかじめ手すりを付けておくといいかもしれません。我が家とは長いお付き合いになります。将来的に融通の利くような家づくりができるといいですね。
冬場は暖房によって窓が結露し、サッシのゴムパッキンやカーテンなどにカビが発生することがあります。長い間家を留守にしたときも、家の中がカビ臭くなったりしますね。 結露やカビには換気が関係しています。換気の悪い家は室内に湿気が溜まってしまい、結露やカビの原因になります。カビは表面だけでなく、壁の内側や床下など家の骨組みも腐らせ、家の耐久性を著しく低下させます。また、カビや湿度を好むダニの発生によってアレルギーを誘発するなど、住んでいる人の健康面にも良くありません。結露やカビの発生を防ぐには換気に注意し、風通しを良くすることが大切です。 そのため、家づくりの際には窓の配置がポイントになります。向かい合った二方向の壁に窓を設けるのが理想的で、真向かいではなく、上下や左右に少しずらして窓を設計すると、より効率的に換気できるでしょう。