家の中に居ながら外の気配を感じられる中庭(パティオ)は、陽だまりの暖かさと明るさで住む人に安らぎを与えてくれます。シンボルツリーを植えれば、家族と共に成長する木々の姿を楽しめることでしょう。庭を囲むことでプライバシーがしっかりと守られるので、住宅密集地では特におすすめです。 中庭は、子どもたちを安心して遊ばせたり、リビングの続きとしてお茶を楽しんだり、洗濯ものを干したりと、使い方に様々なバリエーションがあります。また高齢者の部屋とリビングを、中庭を挟んで配置すれば、お互いに気兼ねなく暮らせるかもしれませんね。 湿気がこもりやすいと心配する声もありますが、設計の段階で空気の通り道をきちんと計画すれば問題ありません。降り注ぐ光、吹きぬける風、雨音さえもインテリアとして取り入れることができる中庭は、我が家をさらに居心地よくしてくれることでしょう。
さまざまな照明にLED(発光ダイオード)が使われることが多くなりました。小さなものは携帯電話、大きなものなら信号機や街灯など、明るさ、軽さ、消費電力の少なさで重宝されています。このLEDが家庭内の照明にも取り入れられはじめたとか。一晩中灯りをつけておきたい玄関灯には、もってこいですね。 四方にあまり広がらず、照らしたいところをクローズアップさせるように輝く光は、居間に飾ったオブジェや植物を雰囲気よく照らし出します。発熱量が少ないので、照らした家具や植物などを痛めにくいというのも、使いやすさの一因と言えるでしょう。 蛍光灯より明るく、熱くなく、長持ちするという特性で、LED は今後もさらに利用の場が広がりそうです。これから自宅の建築やリフォームを計画しているなら、考えてみませんか?
床暖房には、発熱体に電気を通して暖める電気ヒーター式と、部屋の床下に張り巡らしたパイプに温水を通して暖める温水式があります。部屋のタイプによって向き不向きがありますので、慎重に検討したいところです。 電気ヒーター式は、言ってみれば電気カーペットと同じ原理です。作りが複雑でないので工事やメンテナンスがしやすいですが、電気代を考えると一部屋だけ暖める場合に適しています。 温水式は、水を温める熱源機や配管の工事が大掛かりになりがちで、メンテナンスにも手間がかかります。とはいえ、電気ヒーター式に比べてコストが低く、複数の部屋に導入するのに向いています。 空気を汚さないので、高齢者や小さな子どもがいても安心して使えますが、低温やけどの心配もあります。誰が使う部屋なのかにも気をつけて導入したいですね。
ピアノは、アップライトピアノでも200kg以上もある非常に重いものです。四つの脚で重さを支えますが、一つあたり10×10cmほどの面積に相当な重さがかかることが分かりますね。 そのため、設計段階から家のどこにピアノを置くか決め、建築工事の際に床の補強をします。そうしないと、床が傾いたり穴が開いたりする恐れがあるからです。 また、防音にも気を配りたいところです。窓に二重サッシなどを使うのはもちろん、一日に何時間も弾くような場合は本格的な防音室を構える必要があるかもしれません。 ピアノに限らず、我が家にとってはなんでもない音が、ご近所にしてみれば騒音となりかねません。近隣と末長くいい関係でいるためにも、大切な心遣いといえますね。補強も防音も、リフォームで対処できます。業者に相談してみてください。
つい後回しになりがちな洗面所のプランですが、家族みんなの生活を衛生的で健康に保つための大切な空間です。使い心地が良くなる工夫をしましょう。 洗面所には大きく分けて、「身だしなみを整える場所」・「脱衣所」・「家事スペース」という三つの役目があります。 ドライヤー、髭剃りなど、一度にいくつもの家電品を使う可能性があります。コンセントの数や位置はよく考えましょう。 また、冬場の入浴時は急激な温度変化で身体に負担をかけることがあります。専用暖房機や床暖房を備え付けるなどの工夫をするといいでしょう。 下着やタオルを収納するチェストを置くスペースを作ると、便利なだけでなくおしゃれに演出できそうです。 洗濯した衣服にアイロンがけをしたり、たたんだりする家事コーナーがあると便利ですね。折り畳み式カウンターを取り付けると、限られたスペースを効率よく使えるかもしれませんね。