普段何気なく使っているスイッチですが、照明やコンセントなどの電気配線のプランニングは家づくりの大切な要素です。どんな配置にするか、設計の早い段階で決めなければなりません。気をつけたいのが、ドアや家具などとの位置関係です。入居してタンスを置いたら隠れてしまって使いづらい……とならないよう、家具の配置を前もって計画しておきたいところです。 スイッチの取り付け位置は、基本的には床から110〜120cmとされています。また高齢者の場合、90〜100cmにすると使いやすいといわれます。住む人に合わせてちょうどいい位置を確認しましょう。 スイッチカバーの色はインテリアに合わせて、基本のホワイトをはじめ木質のベージュ、和室に合う利休色などを選べます。凝ったデザインの陶器のものもありますね。部屋に合わせて楽しく選んでください。
畳にゴロンと寝転がると、なんだか落ち着く気がしませんか? 最近は洋風の家でも、フローリング床の一画に畳を敷いてくつろぎスペースを作るというケースも増えているようです。和室を作る余裕がなくても、これなら上手に畳を取り入れることができそうですね。 今は畳の種類も豊富で、一般的な縁付き畳をはじめ、イ草に色をつけたカラー畳、天然の和紙を使った人工表(じんこうおもて)など、たくさんの素材や色から選べるようです。中でも琉球畳は、一枚が正方形で縁のないデザインなのでフローリングとの相性がよさそうです。 また、畳は保温性と吸放湿性に優れているので、高温多湿の日本の気候風土にはぴったりの床材と言われています。弾力性のある感触とあのイ草特有の香りで、癒しの効果も期待できそうですね。
窓から入る夏の強い日差し、冬の冷気は、冷暖房の効果を下げる大きな原因となります。屋内の温度を決める熱量の半分は窓を通して出入りするのだとか。断熱効果の高い窓を取り付けることは、夏は涼しく、冬は暖かいという理想の家づくりに欠かせないと言えるでしょう。 家の中と外の温度差を緩和する窓と言えば、二枚のガラスの間にはさまれた空気が断熱効果を上げる、アルミサッシのペアガラスが有名です。家を建てたりリフォームする際には、ペアガラスの窓にすると光熱費がどれほど節約できるかを、担当者に尋ねてみるといいでしょう。防音効果が高いのも、ペアガラスの魅力ですね。 また、窓を開け閉めするときの感触、鍵のかかり具合なども、サッシを選ぶ大事なポイントです。住宅展示場などで実際に試してみることをお勧めします。
日光が差し込む明るい家は、気持ちのいいものですね。トップライト(天窓)を屋根に取り付けると、住宅密集地など日当たり条件のあまり良くない場所でも、部屋に光をたっぷり取り込めます。同じ大きさの壁窓に比べ、約3倍もの採光能力があるそうです。明るいだけでなく、青空を眺めたり、星空を楽しむ開放感もいいものです。 また、通風のために開閉できるタイプのものもあります。その場合、窓やシェードの開閉はリモコンでできるので、高いところでも大丈夫。吹き抜けの上部に取り付けると、効率よく換気ができそうですね。 ただしトップライトは、家の中に太陽の光と同時に熱も取り込みます。そのため、冬はぽかぽかと暖かい反面、夏の暑さは避けられません。トップライトを取り付けるなら、壁窓からの採光が難しい北側・東側の部屋や、洗面所などの水回りにお勧めします。
キッチンプランを考えるとき、システムキッチンや収納などこだわりたい部分はたくさんありますね。一日のうちで主婦が一番長い時間を過ごすキッチンは、できるだけ快適になるよう工夫したいものです。 特に、コンロの位置は料理のしやすさを左右する大きなポイント。利き手と反対側にコンロを配置すると便利です。右利きの人なら、料理のときは左手に鍋やフライパンを持ち、右手でかき混ぜるのが普通です。それならば、左側にコンロを設置するほうが楽な姿勢で料理ができ、調味料などを取るときも右手がスムーズに動かせますね。ほんのちょっとのことですが、動線を充分に考慮することが、楽しく料理できるか否かに大きく影響します。できるだけ無駄な動きを省いた効率のいい動線で家事のストレスを減らし、キッチンを居心地のいい「お気に入りの場所」にしたいですね。